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第3回定例会 予算・決算特別委員会

環境まちづくり分科会

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富山委員 主な質疑と答弁まとめ

※このページは、議会報告に掲載される「富山委員 質疑内容の詳細説明」へのリンク先です。 区民の皆さまに、政策の意図や議論の背景をより丁寧にお伝えするために公開しています。


■ JRホームドア設置と公共交通の安全・バリアフリー推進

問:
千代田区は都心の主要駅を多数抱えており、高齢者・障害者・視覚障害者・ベビーカー利用者など、 多様な方々が安全に移動できる環境整備が重要です。 この観点から、JR駅のホームドア設置の進捗、全ホーム設置に向けた計画、国や都の補助制度について伺いました。

答弁:
区内のJR駅は9駅あり、全ホームに設置が完了していないのは5駅です。 中央線の駅では車両編成の違いにより整備が遅れていますが、 総武線(秋葉原・四ツ谷)は令和7年度末に完了予定です。
整備は国土交通省の「第2次交通政策基本計画」(令和3年5月閣議決定)に基づく全国的な安全施策で、 全駅・全ホームの設置が目標。都営・メトロはすでに全駅整備済みです。
設置費用は1レーンあたり約1億8,000万円で、国・鉄道事業者・都・区が分担。 区の補助は約1億2,000万円です。令和7年度から東京都の直轄補助で中央線区間を重点整備し、 令和10年度完了を目指しています。
区は「交通の安全とバリアフリーを最優先課題として、独自支援も含め迅速に推進する」と答えました。


■ 屋外広告物・看板等の安全確保と区民通報対応

問:
看板落下による事故が全国で発生しており、区民の安全を守るための点検体制が求められています。 区内の屋外広告物の安全点検状況、危険箇所への対応、そして区民通報(MyCityReport等)との連携体制について伺いました。

答弁:
区は2年ごとに屋外広告物の安全調査を実施。 令和6年度は約2万3,700件を調査し、危険・補修が必要と判断されたものは22件でした。 目視調査に加え、所有者の許可を得て近距離での詳細確認も行っています。
危険箇所は設置者に通知済みで、改善報告を受けている段階です。 区は「看板の落下は生命に直結するリスク」として、通報体制を活用し迅速に対応していく方針です。


■ 四番町公共施設・区営住宅整備と住民生活の安全・安定

問:
地域の生活基盤である四番町公共施設・区営住宅の整備について、 アスベスト除去を含む安全対策や、住民が安心して入居できる住宅供給体制の現状と今後を伺いました。

答弁:
解体時に発見されたアスベストは令和6年度までに除去完了し、現在は建設中。 竣工は令和9年2月末(令和8年度内)予定です。
区営住宅は仮住宅入居者から順次入居し、空室分は公募予定。 区は「住まいの安全と安定確保を最優先に、区民の意見を踏まえ柔軟に運用する」と答えました。


■ 公衆便所(バリアフリートイレ)の本来目的と利用環境の改善

問:
「だれでもトイレ」という名称が誤解を生みやすく、 本来は障害者や子連れなど“バリアのある方”が安心して使うための設備であるにもかかわらず、 一般利用者が占有してしまう事例があります。 真に必要とする人が安心して使えるよう、名称や運用の見直し、混雑期の管理体制の強化を求めました。

答弁:
ご指摘のとおり、「だれでもトイレ」という呼称は誤解を生みやすく、 本来の目的から逸脱した利用が発生しています。名称見直しを含めて検討します。
バリアフリートイレは、障害者や子連れなど移動に支援を要する方が優先的に利用する施設です。 区は周辺トイレの配置を考慮しつつ、地域住民との意見交換を行い、 マナー啓発と適正運用を進め、「公平で尊厳を守る利用環境づくり」を目指すとしました。


🟦 富山委員の質疑全体の特徴

富山委員の質疑は一貫して、
安全性・バリアフリー・利用者本位の行政運営
「形式より実効性」を重視した現場視点の政策提言
誰もが安心して利用できる公共空間の実現
を重視しています。

交通、建築、住宅、トイレとテーマは異なりますが、根底にあるのは 「設備を整えることよりも、実際に困っている人が安心して使える社会をつくる」という理念です。 千代田区から、誰もが安全で誇りを持って暮らせるまちづくりを進めていく姿勢を示しています。


📎 このページは議会報告記事内のリンク先として公開しています。
ご意見・ご感想は、区民の皆さまの声として政策検討に活かしてまいります。

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