🏛 総括質疑
富山委員 主な質疑と答弁まとめ
※このページは、議会報告に掲載される「富山委員 質疑内容の詳細説明」へのリンク先です。
区民の皆さまに、政策の意図や議論の背景をより丁寧にお伝えするために公開しています。
■ AI防犯カメラの導入と区民への丁寧な説明
問:
公園や通学路への防犯カメラ設置については、私自身もこれまで求めてきた立場であり、今回のAIカメラ導入には期待しています。
一方で、AIカメラは従来の防犯カメラとは異なり、「AI」という言葉自体に不安や抵抗感を持つ方も少なくありません。
職員の皆さんにとっては日常的に触れる技術であっても、議会や区民の受け止め方にはギャップがあることを指摘しました。
その上で、AIカメラは監視を目的とするものではなく、事故や犯罪を未然に防ぐ可能性がある仕組みであることを、区民に分かりやすく丁寧に説明するよう求めました。
答弁:
区は、AIカメラの目的は事故や事件を未然に防ぐことであり、AIという言葉だけでは不安を持たれる可能性があることを理解したと答弁しました。
今後、区民の理解を得ながら、設置に向けて検討していく考えが示されました。
■ 外神田一丁目再開発と公共施設の早期整備
問:
外神田一丁目の再開発について、都市計画決定の時点ですでに遅れが生じており、今後も長期間を要する見込みであることから、地域住民の期待感が薄れてしまう懸念を指摘しました。
清掃事務所は昭和57年竣工、万世会館は平成5年竣工で、いずれも30年以上が経過しています。
清掃事務所は夏暑く冬寒いなど、働く方にとって厳しい環境であり、万世会館も葬儀利用時に階をまたぐ移動が必要となるなど、バリアフリー面で課題があります。
地域の方々が望んできた施設を早く実感できるよう、再開発をできる限り迅速に進めることを求めました。
答弁:
区は、公共施設の老朽化は待ったなしの課題であり、よりよい環境整備に向けてしっかり進めていくと答弁しました。
また、準備組合に対しても、事業期間を少しでも短縮できるよう働きかけていく考えが示されました。
■ スマートごみ箱と秋葉原のごみ対策
問:
秋葉原に設置予定のスマートごみ箱について、瓶・缶・ペットボトルは圧縮されない仕様であることから、回収頻度に懸念があると指摘しました。
秋葉原タウンマネジメント株式会社が歩行者天国で実施しているごみ箱設置事業では、過去にわずか5時間で70リットル袋が10袋分回収された事例があります。
夏場も短時間で多くのごみが集まっていることから、中央通りに複数箇所設置して分散されるとしても、朝晩の2回回収だけで十分なのか確認しました。
特に夏場や混雑期には、回収頻度を増やすことも含めて検討するよう求めました。
答弁:
区は、10か所に分散して設置することで、1か所あたりのごみ量を抑える考えを示しました。
また、想定外のごみ量となる場合もあるため、センサーによる状況把握を踏まえ、今後の運用を検討していくと答弁しました。
■ 相談支援体制と「どこに相談すればよいか分からない」区民への対応
問:
千代田区では、高齢者あんしんセンター、かがやきプラザ、よろず相談ライトなど、さまざまな相談窓口が整備されています。
一方で、区民相談を受ける中で多かったのは、「どこに相談すればよいか分からない」という声でした。
そこで、区の相談窓口はどこでも全ての相談を受ける体制なのか、それとも専門分野ごとに役割が分かれているのかを確認しました。
また、相談につながっている人と、窓口が分からず相談できていない人の実態把握や、評価検証体制についても確認しました。
答弁:
区は、コミュニティソーシャルワーク事業を「どんな相談でも断らない相談窓口」として位置づけ、必要に応じて専門機関につなぐ役割を担っていると説明しました。
一方で、相談できていない人の割合を把握することは難しいため、アウトリーチによって見えにくい声を拾い上げていく必要があると答弁しました。
■ 中年世代・制度のはざまにある方への支援
問:
相談の中で特に印象的だったのは、65歳未満で疾病や障害、就労課題を抱える中年世代の方々です。
高齢者にはあんしんセンターやかがやきプラザ、子どもや若年層には児童・家庭支援センターがありますが、65歳未満で複合的な課題を抱える方は、相談先が分かりにくい状況があります。
こうした方々が迷わず相談できるよう、分かりやすい表記や案内、支援体制の整備を求めました。
答弁:
区は、覚悟を持って相談に来た方に何度も同じ説明をさせることがないよう、関係機関で連携し、二度手間・三度手間にならない仕組みを工夫すると答弁しました。
また、年齢や障害の有無を問わず相談できることを分かりやすく周知し、サロンや交流の場などを通じて、見えにくい困りごとを拾い上げていく考えを示しました。
■ よろず相談ライトと居場所づくりの連動
問:
竹橋にある「よろず相談ライト」について、ホームページでは障害や心の不調に関する相談窓口として案内されていますが、実際には不登校、ひきこもり、発達障害に関する相談も受けていることを確認しました。
こうした分野で相談したい方は多いため、より分かりやすい表記や案内が必要だと指摘しました。
また、ライトが一種の居場所のような役割も果たしていることから、相談支援と居場所づくりを連動させ、孤立を防ぐ体制を整えるよう求めました。
答弁:
区は、よろず相談ライトが保健所やコミュニティソーシャルワーカーとも連携し、相談件数や対応実績を伸ばしていると説明しました。
一方で、発達相談や孤立防止に関する周知はまだ不足していると認め、SNS等も含めた周知方法を検討していくと答弁しました。
また、今後整備予定の神田錦町三丁目施設に、よろず相談ライトと障害者就労支援センターが移転する予定であり、複合的な課題を抱える方にとって、より相談しやすい場になるとの見解が示されました。
■ 富士山噴火対策と首都機能を抱える千代田区の危機管理
問:
富士山噴火は一般的には現実味が薄いと思われがちですが、首都圏に大きな影響を及ぼす可能性があります。
私自身、中央省庁勤務時代に、全省庁が参加する会議で富士山噴火対策を扱った経験があり、その場では「噴火するかどうか」ではなく、「いつ噴火するか」という前提で議論が行われていました。
歴史的には富士山は100年単位で噴火してきましたが、現在は約300年噴火していません。
いつ噴火が起きてもおかしくない状況を踏まえ、区がどの程度の危機感を持っているのか確認しました。
また、来年度予定されているタイムライン作成や火山灰対策の検討について、策定後の見直し時期も確認しました。
答弁:
区は、令和8年度中に地域防災計画火山対策編を修正する予定であり、その後は国や東京都の動向を踏まえて必要に応じて見直すと答弁しました。
千代田区には国の重要機関や中央省庁が集積していることから、国や都と連携しながら具体的で実効性の高い計画をつくっていく考えが示されました。
■ 退職自衛官の採用と災害・危機管理体制の強化
問:
新年度から退職自衛官を採用する予定であることについて、国内外でさまざまな脅威が迫る中、危機管理の専門的知見を持つ人材を採用することは、23区の中でも先進的な取組であると評価しました。
その上で、富士山噴火のような広域災害への対応を含め、専門人材をどのように活用していくのか確認しました。
答弁:
区は、退職自衛官には災害対策・危機管理担当部長として、国、東京都、周辺区、防災関係機関との連携で特に活躍してもらう考えを示しました。
また、豊富な知識や経験、危機管理意識に期待しており、地域防災計画の見直しにおいても知見を十分に発揮してもらうと答弁しました。
国や自治体に派遣されている退職自衛官OBとのネットワークも活用し、千代田区の危機管理意識の向上と計画改定を進める考えが示されました。
🟦 富山委員の質疑全体の特徴
富山委員の質疑は一貫して、
- 新しい技術を導入する際の区民への丁寧な説明
- 老朽化した公共施設の早期改善とバリアフリー化
- 制度のはざまにある方を取り残さない相談支援
- 現場実態に基づくごみ対策の運用改善
- 首都機能を担う千代田区としての危機管理強化
を重視しています。
防犯、再開発、福祉相談、環境対策、防災とテーマは異なりますが、根底にあるのは、
「制度や事業をつくるだけでなく、実際に区民が安心して利用できるか」
という視点です。
これからも、現場の声と当事者の視点を大切にしながら、誰もが安心して暮らせる千代田区を目指して取り組んでまいります。
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ご意見・ご感想は、区民の皆さまの声として政策検討に活かしてまいります。